電気工事士、見習いのインセンティブ

でんきのおはなし
スパーキーの車

現在もオーストラリアでは住宅の価格が激高でして、移民はバンバン増えるのに家の数が足りてない。一部では投資用の物件として購入して、税金対策としてわざと手が出ないくらい家賃を上げて空き家のままにして、赤字として計上して税金を安くしてるのが沢山いるなんて話もありますが、とにかく家の数が供給数よりも需要が多いので、少し落ち着いてきているはいえ、まだまだ高すぎるのであります。

政府もどんどん建設しようとしてますが、まあとにかく建設業に携わる人数が足りてない、ということで転職者、新規参入者を呼び込むために色々なインセンティブを設けています。もちろん雇用主にもこのインセンティブは沢山あり、学費半額とか、税金軽減とか、まあ色々あるようです。私はただの雇われなのでそこらへんは詳しくは知りませんが。

見習いになると、もちろんお給料は支払われます、少し安いですが。学費も会社持ちです。学校に行っている間もちゃんとお給料も有休も年金ももらえます。それプラスいくつか私が利用したインセンティブをご紹介しようかと思います。まずはApprentice Support Loanという政府を通じたローン。Apprenticeship Support Australiaという見習いサポートしてくれる政府の機関があって、ここを通じてローンを借りられます。最大で26000ドル弱までもらえますが、毎月一度振り込まれます。1年目は確か750ドルくらい、2年目は600ドル、3,4年目は450ドルくらいだったかと思います。見習いも昇給するのでそれに合わせて少しづつローンの金額は減っていきます。このローンのいいところは利息なし、というところと、無事に見習いを終え、一人前になるとなんと総額から20%減額されるというところ。まあ少しひっかけがあるとすると、indexという物価指数(だと思う)が毎年税務署から出されて、そのパーセンテージが総額に加算される、ということ。ただ私の場合は17000ドルくらい総額で借りたんですが、オーストラリアで学生ローンを借りてる方に朗報です という過去記事を参照して頂けるとありがたいのですが、一人前になった20%減額(およそ3000ドル)に加え、昨年の労働党の法案により2025年7月1日時点の学生ローンの総額から20%減額というありがたい政策のおかげでなんと2度も20%減額頂けたので、残りの残高が約10000ドル。先ほどのIndexは2%強でしたので250ドル行かないくらいが追加されましたが、6000ドル以上は返さなくてもよい、という結果になりました。

このローンをどうやって返済するかというと、約65000ドル以上の課税収入を得られるようになるとTax Returnの際にまとめて返済するということになってます。一気に徴収されるのはつらいので、基本的には毎週のお給料から少しずつ多めに税金を引いておいてもらって、最終的な追加課税を避けるという形で支払うのが一般的なようです。

もう一つは、CTFという団体を通じた補助金。CTFとは、Construction Training Fundというこちらは国ではなく西オーストラリア州の政府を通じた政府系ファンド。まずは見習いとして就職が決まり、契約すると1000ドル分の工具の購入代金を払い戻ししてくれます。建設現場で働いている、レシートを提供するなどある程度の縛りはありますが、まあ見習いとして働いていればほぼほぼ承認されます。これがまた3度もありまして、3年目に突入した際にさらに1000ドル、そして見習いが終わり、修了証が発行されるとさらに1000ドルと合計で3000ドル分の工具を無料で購入できる、という素晴らしい制度です。これも登録が必要になりますが、非常に簡単な手続きのみで終わりますので非常に助かりました。

私は使っていませんが、他にも色々なインセンティブがあるようですし、開始した年(年齢ではありません)によって金額が違ったり、新たなインセンティブが導入されたりするのでApprenticeship Support Australiaに問い合わせしてみて下さい。

私は50歳直前で転職しましたが、20代30代の若い方で転職を考えている方にはぜひおすすめします。なかなか飛び込む勇気が出ないかも知れませんが、大丈夫、私のようなおっさんでも4年の見習いができたので若いあなた方なら絶対できます。私の時もそうでしたが、さらに狭き門になっているようですが、あきらめず、どんな小さなチャンスも見逃さず、どんな小さな仕事でも全力で、積極的に自分から掃除でも片付けでもなんでもいいのでとにかく動きまくって雇用主や先輩職人に、こいつはよく動くし、遅刻もしない、信頼できるやつだ、と思わせてそこから見習いのチャンスを掴んでいって下さい。

私もPre Apprenticeの、見習い前段階のTAFEのコースでWork Experienceの受け入れ先探すのに100件以上の会社に連絡したけど見つからなかったという苦しい経験をしましたがそれでも諦めずにようやく受け入れてもらった会社でそれこそ死ぬ気で一生懸命働いて見習い契約もらった、という経験もありますし、さらにその雇用主から自分の弟を見習いにしたいから、と1週間でクビになったという絶望も味わいましたが腐らず次の会社を探して今現在に至っています。

1つアドバイスさせてもらうと、Work Experienceから今現在まで簡単でいいので、日付とどこのサバーブで簡単でいいのでどんな仕事をした、というのをノートに記録しておくといいです。仕事を探す際にこういうことをしました、というのを細かく書くと雇用主もどういう経験をあなたがしているのかわかって良いです。『やる気あります、免許あります、遅刻しません、丁寧な仕事です』という売り文句は誰もが使う文句で、何の意味もありません。それよりは、エアコンの配線しました、テスラのチャージャーつけました、新築現場で配線しました、こんな具体的な経験を書いてみて下さい。Work Experienceの経験ですから、雇用主だってあなたが最初から最後まで一人でその仕事ができるなんて思ってませんが、少しでも触ったことがある人の方がいいと感じると思いますよ。

私はシェフから今の仕事に転職したのはおそらく人生で3本指に入るほどのいい選択だったと思っています。もともとモノを作ったりするのが好きだったというのがありますし。お給料だけではなくて、毎日が楽しく過ごせています。やりたいことを仕事でやれるというのは本当にありがたいことです。もしあなたもやりたい事があるなら、今現在が一番若く、チャレンジする時だと思って、もしチャレンジするなら諦めず、歯を食いしばって頑張ってみて下さい。応援しています。

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