スパーキーの見習いになる前段階として、Pre-Apprenticeshipのコースがありまして、Tafeが一番有名ですが、私立の学校でも受講できるコースです。少し記憶が曖昧ですが、私の時は週2回?で半年間のコースだったと思うのですが、現在では私立のコースでフルタイム、3か月で履修できるものもあるそうです。詳しくは以前にこんな記事を書いているので参照頂ければとおもいます.
西オーストラリア州で電気技師Electrician/Sparkyになるには
このカリキュラムの後半で、実際の電気会社にWork Experienceとして、確か4週間だったと思うのですが、無給、フルタイムで働く必要が出てきます。またこの受け入れ企業を探すのが大変なんです。無料の労働力なので、どの会社も喜んで受け入れてくれると思うじゃないですか、普通は。いえいえ、そんな甘くなんですよこれがまた。私の場合は100社以上に連絡してようやく受け入れ先が見つかったくらい厳しかったです。なぜこんなに大変なのか?これは今後もしあなたが受け入れ企業を探す際に頭の片隅にでも入れておいて欲しいんですが、
Sparkyの仕事には純粋な肉体労働はほとんどないんです
何かしらの電気関連の作業がほとんどなので、穴を掘ったり、木材を運んだり、といった作業は極端に少ないです。もしソーラー専門業者だったり、エアコン専門業者なら話は別ですが。
ということで、はい、これやっておいて、とWork Experienceの子に丸投げ、という作業が極端に少ないので、常に横についてあれやこれや指示しながら働かないといけない。というのも変な配線したら危険ですし、機器が壊れてしまうかもしれない。下手したら火事になって建物自体無くなるかもしれません。もちろんWork Experienceで電源が来ている状態で仕事させられることはありませんが、常に手取り足取りついていてあげないといけないわけです。となるとやはり一人で仕事する時よりも生産性は下がります。一から教えながら仕事しないといけないわけですから。ですのでもしあなたがWork Experienceの受入れ企業を探す際にはこのことは頭の片隅に置いておいてください。くれぐれも、タダで労働力が手に入るから、なんて簡単に考えて応募しない方が良いです。
そしてもし受け入れ企業が見つかったのなら、一生懸命働くことをお勧めします。もちろんお給料はもらえませんし、交通費や昼食代なんか入れたらマイナスです。それでもWork Experienceとはいえ、一旦受け入れてもらえたのなら見習いとして契約がもらえる可能性はある、ということです。一生懸命働いて、ああ、この子が働いてくれるとこんなに楽になるんだ、仕事が進むんだ、と思わせられたらさらに契約がもらえる可能性が上がります。常にやることを聞くだけでなく、自分ができること、雑用で構いませんので、ただぼけーっと見ているだけでなく、散らかったものを片づけたり、ぐちゃぐちゃになっているものを整頓したり、ゴミを片づけたり、スパーキーの車を片づけたり、なんでもいいので常に動いているといいです。
そしてわからないことがあれば積極的に質問してください。指示の内容がよくわからなければわかるまで質問してください。確認するのもよいです。これをこうしてああすればいいんですね、こういう場合はどうしたらいいですか、など細かく質問してください。わからないまま、わかったふりをして時間だけ過ぎて、すいません、わからないのでもう一度、なんていうことがないように。
私は50歳近くから見習いを始めようとしたので余計にハンデがあると思って必死で働きました。少しでも時間があれば片付けしたり、整理整頓したり、出来ることを探してなんでもやる覚悟で仕事していました。そのお陰でWork Experienceの受け入れ会社からそのまま見習いのオファーをもらえました。色々あって、すぐにその会社では働けなくなってすぐに新しい会社を探さないといけなくなってしまったんですけど。まあ色々ありますよね。でも今やもう最終の4年目、最後の試験を待つだけになっています。長いようで短い、短いようで長い道のりでしたが、やりたいことをやれているのでストレスもなく、毎日楽しく仕事ができています。ありがたいことです。
ということで、今回はスパーキーになりたくて、Work Experienceをやる方向けのお話をしてみました。というのもちょうど現在一人Work Experienceを受け入れ始めたんです、うちの会社も。妻の知り合いの旦那さん(ヨーロピアン)がスパーキーになりたい、ということで何度か相談に乗らせてもらったんですが、ついにPre-Apprenticeshipのコースを取って、やはりかなりWork Experienceの受け入れ先が見つからずに困っていたのでボスに聞いたら受け入れてくれる、ということで彼がうちの会社で働きはじめました。もちろん無給のWork Experienceですので、見習いになれるかどうかはまだわかりませんが、受け入れてもらえるといいんですが。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうました。ではまた。

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