はじめに
皆さんもよく見かけると思うんですが、スパーキーが乗ってる、トヨタのハイエースとか、ヒュンダイのアイロードなどのワンボックスカーや、Ute(日本で言うピックアップトラック)の、あの屋根に乗っている、太い筒。あれって何だろう?何が入っているんだろう?と疑問に思ったことありませんか?今日はあの筒の正体と、その中身をご紹介します。
そもそもあの筒ってなんなの?
あの筒自体は塩ビパイプの太いものです。あなたのお家の下水や雨水のドレインパイプや換気などに使われている、PVC製のパイプを使いやすい長さにカットして車の屋根につけています。塩ビパイプですから様々な太さのものが購入できますが、ストレージとして使用するにはある程度の太さが必要なのと、中にしまっているモノが走行中に飛んでいかないように前後に蓋が必要になります。面白いんですが、前の蓋は絶対に必要なんですが、後ろの蓋は特になくてもそこまで困りません。というのはブレーキをかけた時は前に飛んで行ってしまうんですが、通常のスパーキーの商用車は発進の時にはそこまでスピードが出る車ではありませんので後ろにはあまり飛んでいかないからです。もちろん中身が少ないスカスカな状態だと当然後ろにも飛んで行ってしまうので基本的には蓋は前後共につけていますが、たまに失くしてしまって後ろだけない、なんて車も見かけることもありますね。
筒の蓋について
知らないところで色んなものに通常とは違う形での需要があるように、面白いことにこの蓋にも需要があって、少ないながらも種類があったりします。普通の塩ビパイプにはネジ山は切ってませんので、ネジ山が切ってあるジョイントを前後につけてから蓋を付けます。この蓋にも鍵がついているタイプや、ネジ山ではなく、ツイストタイプの特別な蓋なんてものも売っています。ニッチな世界ですね。
蓋の種類① PVC DWV パイプ


蓋の種類② PVC DWV パイプ 鍵付き
上と同じですが、鍵がついていてロックできるようになっています。スパーキーはロックしなければいけないような高価なものは入れてませんので後述する使い方の方が使うのでしょう。

蓋の種類③ ツイストタイプ 鍵穴付き
これは特別なタイプ。ネジ式だとくるくるくるくると何回転もさせないと開きませんが、これだと少しだけひねればぱかっと開いてくれて、蓋が外れないのでなくさずに済むというもの。



この筒の名前は何でしょう

ヒントはこの見た目


答えまで3

2

1

どーーーーん
そうです、BAZOOKA!!!バズーカといいます。笑
肝心の中身は???
前置きが大分長くなりましたが、中身は、というと、大体この2種類。
- PVCパイプ 主に直径20㎜と25㎜、32㎜
- スネーク ケーブルフィーダーとも言います
PVCパイプは、特別にさらにケーブルの保護が必要な場合に使います。天井よりも低い部分に壁の中ではなく、表面をケーブルを通さなければいけない場合や、以前のブログで書いたようなコンクリートの中をケーブルを通す場合、さらに地中にケーブルを通す場合などに主に使用します。

スネークは、Cable Feeder、Yellow Tongue、などとも呼ばれますが、プラスティック製の長い棒状のもので、売っているときは大体下記画像のようにくるくるとぐろを巻いて売ってますが、一旦使ってしまえばまっすぐな3.6mの棒状なので先ほどのバズーカに入れて運んでいます。すごーく硬いタイプや、すごーく長いタイプ、色も黄色だけでなく、画像のような緑や、白、夜光塗料が塗ってあるGlow in the darkなどもあります。


ということで、例の不思議な筒の中身についてでした。ちなみに、スパーキー(電気屋)もプラマー(水道屋)も両方このバズーカを使っていますが、沢山ホースを積んでいる車は大抵プラマーです。本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。ではまた。

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追記 他にもこんな使い方あります
キャンプ好きな方はご存じかも知れませんが、車の下にウォータータンクとして設置したり、釣り竿入れとして活用してる釣り好きなんかも沢山いるようですよー。ご参考までに。
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