今日はTeslaの電気自動車のチャージャーの交換にあるお宅に伺ったんです。特に壊れた訳ではなく、Gen2のテスラのチャージャーは、テスラしか充電できないんです。現行の新しいGen3はアプリから設定が選べるようになって、テスラのみ、自分が登録したテスラの車のみ、そしてすべてのメーカーのすべての車と、3つ選べて後から変更も自在。ここのお宅のオーナーさんはテスラのモデルYを持っていてずっとこのGen2のチャージャーで充電していたんですが、この度新しくポルシェのマカン、フル電気自動車をご購入された、とのこと。いやーお金持ちですね、マカンっていくらするんだろう、1500万くらいですかね、貧乏人には想像つきませんが。ということで、テスラのGen2チャージャーではもちろんポルシェは充電できない、ということでGen3にアップグレード。
現場に着いて、オーナーさんと少しお話して仕事にとりかかりました。まずは配電盤からテスラのチャージャーの電源を切って、チャージャーの蓋を開けて(一つ前のモデルですが現在のモデルとはだいぶ違って、ネジが多いのなんのって)、ちゃんと電源が落ちているか確認をしてからケーブルをチャージャーから外したんですが、あれ?なんかケーブルが細いな?と思ったんですよ。でも、配電盤の方では通常使用する32アンペアのブレーカー(正確にはRCBO)がついていたので、いや、気のせいだろう、とそのまま古いチャージャーを壁から外しまして、新しいチャージャーをつけたんですね。で、新しいチャージャーにケーブルを配線しようと思ったら、うん、やっぱりこのケーブル細いぞ、おかしい。2回ん?と思ったらもうちゃんと確認しなきゃいけませんよね。車から、新しいケーブルを少し切って既存のケーブルと比べると・・・ やっぱり。32アンペアのブレーカーをつけるなら、ケーブルは通常は6㎟を引いてくるんですよ。ただ、このチャージャーに引いてあるケーブルは4㎟。4㎟だと25アンペアまでしか使えないはずなんです。25アンペア以上使うと過熱でオーバーヒートしてブレーカー落ちるか、最悪ケーブルが燃える。だから32アンペア引けるブレーカーつけてはいけないんです。25アンペアのブレーカーをつけないと。
で、配電盤のフロントパネルを外して、ケーブルの太さを見ると、???? 6㎟になってるんですよ!!!なんたる詐欺。屋根裏かどこかまでは6㎟引いておいて、途中で4㎟に変えてるんです。6㎟と4㎟だと、ケーブル代が結構変わってくるんですよね。もしかしたらただ単に長さが足りなくなって、6㎟の手持ちがなかったから4㎟に変えたのかもしれませんが、これは重大な欠陥だし、違反です。オーナーさんに残念な報告をしなければいけません。というのもこのケーブルはガレージの下、コンクリートを通って地下から家の壁、そして屋根裏と引いているので、今更引き直すというのはほぼ不可能。ということで、まずはテスラのチャージャーの設定で32アンペアではなく25アンペアまでしか引けないようにして、さらに配電盤の方も32アンペアのブレーカーを25アンペアに落とさなければいけない旨を伝えます。このブレーカーはケーブルを守るために、ひいては大事なお家を火事から守るために必要なもので、これを変更しないとSafety Certificate(安全証明書)も発行できません。しかもアンペア数が下がるのに新しいブレーカーを入れるので200ドルほどかかります。
このように、しっかり業者を選ばないとこういう適当な仕事をされて、あなたのお家が危険にさらされたり、せっかくの電気自動車のチャージャーが22キロワットの充電ができる能力があるのにも関わらず、アンペア数を下げて使わないといけないので、17キロワット程度まで能力を下げて使わなければいけなかったりと、不便が出てきます。色んな会社に見積を依頼するのは良いことですが、値段だけで選ぶとこのような悪徳業者や適当なスパーキーに出くわすことがよくあるので、くれぐれも値段だけではなく、レビューや、問い合わせの対応の丁寧さや、友人知人の紹介など信頼のおける業者を選ぶことが大切です。私の勤める会社はパースでは一番古く電気自動車のチャージャー専門に扱い始めた会社ですので経験も知識も豊富です。チャージャーをお考えの方はお問合せ欄からご連絡いただければご相談に乗りますのでお気軽にご連絡下さい。その他電気関連はエアコンも含めてなんでも取り扱っていますので、もしご興味あればそちらの方もご連絡下さい。それでは本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。ではまた。

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