~お断り~
基本的にはこのおはなしは西オーストラリア州、特にWestern Powerという電力会社の下の電力ネットワークシステム内のみ適応の話題が含まれていると思われます。その他NSW, VIC, TAS, NT, QLD, ACT, SAにお住いの方には該当しない事項、数字が出てくることがあります。細かな数字等はそれぞれの管轄の電力会社にお問い合わせ下さい。
Single Phase(1相)とかThree Phase(3相)ってなあに?
そうですよね、わからないですよねよく。水道管で例えると、あなたのお家にメインの水道管が1本か、それとも3本通ってるか、というお話です。
電気も同じで、赤い線が1本来ているお宅と赤・白・青の3本来ているお宅、2種類あるんです。あなたが建てたお家なら、電力会社にsingle phaseかthree phaseかどちらか選んで引くことができます。建売や、レントの方は最初から決まっているので選ぶことはできません。但し後から変更することはできます。
が、Single PhaseからThree Phaseにするには、今あなたのお家のメインスイッチボード(配電盤)から敷地内の道路に面している方のお庭に(もしくはお隣のお庭、普通は2軒分まとめてあるので)グリーンドームまで埋めてあるケーブルを掘り返して赤い線だけだったのを、赤白青の3本入ったケーブルに変えないといけないので、結構お金がかかります。

そして水道管も1本よりも3本の方が沢山の水を引けるように、電線も1本よりも3本の方が沢山電気が通ります。
ここ西オーストラリアでいうと、Single Phaseは63A(アンペア)、Three Phaseは32A(アンペア)引けます。ここで???ってなった方、そうです、Three Phaseの方が少ないじゃん!ってなりますよね?ただ、電線1本当たり32Aなので、Three Phaseだと3倍の合計で96A引けるようになります。但し、まとめてではなく、1本当たりは32Aのままなので注意が必要です。電線1本当たりで言うと、Single Phaseの方が63A引けるので沢山電流を引ける、とも言えます。
3本あることであなたのお宅の回路をうまく配分して、2本電流がこなくても残りの1本に繋いである回路はまだ使えたり、Three Phaseでしか使えない電気器具が使えたりというメリットがあります。ちなみにこの63Aと32Aは昨今の電気自動車の普及等で、電気のネットワークシステムに多大な影響を与える可能性を鑑みてWestern Powerが新しく設定した制限です。まだあなたの家が電気自動車のチャージャーやソーラーやバッテリーがついていなければあなたのメインスイッチは80Aやら100Aやら引けるスイッチがついているかも知れません。(上記3つがついていないお宅であれば違反ではありませんのでご安心ください)
どうやってウチがSingle PhaseかThree Phaseか調べるの?
それは簡単です あなたのお家のメインのスイッチボードを開けてみてください。電力会社のメーターが入っているボードがあなたのお家のメインスイッチボードです。
こんな感じのや、

こんな感じのが普通のスイッチボードですね。

ほとんどの場合電力会社のメーターの下にあるんですが、下の写真だと左下に小さな黒い箱が3つついてるのわかります?これがフューズでして、3個ある、ということは…、そうです、Three Phaseですね。電線が3本あって、1本につきフューズが1つついているので、フューズも3個になります。
上の写真は珍しい例なんですが、左上についている縦向きの黒い箱がヒューズで、これは1つしかついていないのでSingle Phaseです。その横にある横向きの箱はニュートラルボックスといって、中性線(マイナス)がここに集められています(詳しくは述べませんが)。
このヒューズが1つか、3つかで簡単にあなたのお家がSingle PhaseかThree Phaseかわかりますので、調べなければいけない場合はここを見て判断してくださいね。2つというのはあり得ませんのでご参考まで。
今日は長くなってしまったのでこの辺で。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ではまた。

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